でんさく

フルネームはティーネ・セレス。以前と比べ、相当に前向きな思考を持つように。
人造生命体の密売が発覚−モロク

 シュバルツバルド共和国のリヒタルゼンで確立されたホムンクルス技術について、倫理の面から論争が吹き荒れたという話は記憶に新しい。
 ホムンクルス技術を確立させたケルラソス氏は、その混乱を受けホムンクルス技術を封印していた。だが、熱心な錬金術師の言葉に心を打たれ、一部の者にのみホムンクルス技術を伝授していた。
 しかし最近、心ない錬金術師の手によって、ホムンクルスが愛玩用の嗜好品として密売されているという噂が広まっていた。
 そして先日、ついにモロクの街角でホムンクルスを販売している錬金術師が発見された。
 ホムンクルスは確立されたばかりの技術であるため、販売などを規制する法律はない。そのため、ホムンクルスの扱いは基本的に錬金術師の良心に委ねられてきた。 しかし、これは生命倫理に反する行為であり、再びホムンクルスに関する論争が巻き起こるであろう事は想像に難くない。
 この件について、リヒタルゼンのケルラソス氏に話を伺おうと尋ねたが、彼は傷心のため、取材を受けられる状態にはないということだ。

 
義姉さんをよろしくお願いします


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