ときのはじまり。
2000年5月11日木曜日、早朝4時ごろ、お腹の中で、何かが破裂するような音がした。
おめでとう。
早産にならず、ママの窮屈なお腹の中で、よく頑張ったね。
ママは、お腹の張りがひどく、絶対に破水すると言われてました。
30週で入院。
毎日がとても辛く、子供なんていらないと思う日々が続いてました。
早く生まれないように、絶対安静・・・。
歩くこと、座ることさえ許されず、寝たきりの日々。
この子さえ、いなくなれば・・・早く生まれてしまえば、大切に保育器の中で育てられるのに・・・。
ママのお腹にいなくても、死にはしないのに・・・どうしてママはこんなに苦しまなくてはいけないのかと毎日思ってました。
ある日、入院友達との会話の中に、未熟児の子のことが出てきました。
未熟児で産んでも、親がその子を面倒見れるのはほんの少し・・・本人は、一生障害をもって生きていかなくてはいけない・・・。
その子のことを考えたら、絶対に早産にはなってはいけない・・・。
産院の先生の言葉だそうです。
34週で胎児には肺の機能が完成します。
とりあえず34週まではお腹の中に・・・。
34週が過ぎた日から、薬の量も減り、必要最小限の行動ができるようになりました。
37週で正期産。
いつ産まれても大丈夫な日。もう胎児は外界に絶えられる体になっています。
ママは、37週になった日に、退院の許可が下りました。
本当は、早く帰りたいというママの要望です。
しかし・・・退院の日の早朝に突然の破水・・・。
何故かちゃんと起きられてました。
痛みはなく、割れた音はちゃんと聞けてました。
同室のママさんには、朝っぱらから、ご心配をおかけしました。
すぐに分娩台につれていかれ、産む準備・・・。
痛みは、腰に来ました。
分娩台は固く、仰向けに寝ているのがつらいので、張りの測定機をしていたけれど横向きにしてもらいました。
時間がはっきりわかっていたのは、7:30。
病院の朝ご飯の時間です。
朝ご飯の時間になれば、同室の人にいないことが気付かれてしまうなぁ・・・とふと思ってました。
(破水した時に、知られていたようですが・・・)
それ以後から、痛みがきちんと来るようになり、超安産の8時に産まれました。
自分ではあまり意識していないけれど、呼吸法のやり方で、息を鼻ですって、口で吐く。
鼻で吸うと、痛みは逃れそうです。
いきみ方は覚えてなくとも、なんとかなりました。
助産婦さんにこうしてと言われるので、無知でも大丈夫です。
おめでとう。
8時に弱々しく、産まれました。
体重2616g。
2500以下で保育器入り・・・。なんとか大丈夫。
ちなみに、36週6日(うちでいえば、あと8時間早い)で産まれてしまった子は、体重が3000gを超えていても、保育器入りだそうです。
いつか、言葉が喋れるようになったら、「ママのお腹の中はどうだった?」と聞いてみたいです。
「苦しかった!」と答えられたら、ほんの少し、怖い気持ち・・・。
先生には、「張るたびに骨盤で頭が締められている」と言われてました。
本当かどうか疑問です。
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