マダニは、名前の通りダニの一種で、主に野山に生息し野ネズミ、ウサギ、シカなどに寄生し吸血しますが、運悪く人間に咬着することもあります。
マダニは、咬着するターゲットを見つけると葉っぱの上などから飛び移り、皮膚の柔らかい所を狙って食いつきます。しかも、一度食いつくと、時には1週間以上も吸血し続け、徐々に体が大きくなり、吸血が終わるとポトリと落ちるというおそろしい習性をもつのです。たいていの場合、最初はかさぶたと勘違いし、放っておいたら「なんかでかくなってる！」「かさぶたに足が生えてる！」「かさぶたが動いた！」といった具合でようやくマダニの存在に気付く、というパターンのようです。(←マダニで検索すると個人の方の体験談や恐ろしい写真がいっぱいでてきますので、興味のある方は是非…)
フジロックでは被害に遭う人が結構いるらしく、注意が必要です。
その習性と見た目のグロさ、かゆみや痛みもさることながら、最も危険なのはマダニがもつ細菌が引き起こすツツガムシ病やライム病といった感染症の問題です。ただの虫さされだからと放っておくと、顔面麻痺、発熱などを引き起こし、最悪の場合死に至るケースもあるらしいので、事前に知識を持っておいて損はないかと思います。

• 布目が細かく、表面の滑らかな明るい色の服を身に着ける
• 長袖・長ズボンを着用し、裾は長靴の中や靴下の中に入れ隙間からマダニが侵入しないようにする
• 薮の中などに入ったときは、衣服や体にマダニが咬着していないかチェックする(頭皮にも着くことがあるらしい…)
• 草むらにむやみに寝転がったりしない(フェスの醍醐味ではありますが…)
• 虫よけスプレーを使用する

• 咬着後24時間以内に除去すれば感染率が低いので、マダニを見つけたら速やかにかつ丁寧にピンセットなどで引き抜く
• 無理矢理引っ張ったり、指で雑につまんだりすると虫体の一部が皮膚に残り、症状を悪化させるのでどうしても上手く取れないときは早めに医師の診察を受ける(最悪皮膚の一部ごとマダニを除去することも…！)
• 発熱などの症状が出たら速やかに医師の診察を受ける

【新情報！】 コチラの記事にてマダニに咬着された時の耳寄り情報が！ワセリンをたっぷり塗るとマダニが窒息してぽろりと落ちてくれるとのこと。というわけで、フジロッカーの新マストアイテムはワセリン！！

参考サイト: 皮膚科Q&A　第19回虫(マダニ類)による予期せぬ感染症

野外で長時間開催されるフェスだけに一番可能性の高い病気がこの熱中症。

• 必ず帽子を被る
• 少しでも体調に異変があったらいくら楽しくても無理をしない
• アルコール以外の水分をきちんと摂る(スポーツドリンクを薄めたものがベスト)
• 睡眠&食事をきちんと摂る(なるべく！)
• 通気性の良い服装で体に熱がこもらないようにする
• 暑かったらおでこ、首の後ろ、脇の下を冷やす
• 手荷物に常備食(お菓子類)を用意しておき、塩分と糖分をバランスよく取る(買いに行くのが面倒で塩分を取らずに無茶したりすると危険です←実体験あり)

熱中症とひとことで言っても、その原因や度合いによって分類があるようですが、ここでは分類はさておき、「フェス中にこんな症状がでたら注意！」という点を挙げておきます。

• 手足や腹筋の痛みや痙攣
• 脈が速く弱くなり、呼吸数が増加
• くちびるのしびれ
• めまい
• 体温の上昇
• 顔面蒼白
• 頭痛
• 吐き気
• 失神
• 過呼吸
• 意識障害

１つでも思い当たる症状が出たら速攻対処を！

• まずは日陰へ行って休む
• 衣服を緩め、通気性を良くする
• 保冷剤や濡れタオルなどでとにかく体を冷やす(脇の下、首の両サイド、股の間)
• スポーツドリンクなどで水分を補給する(ただし吐き気、嘔吐があるときは医療機関での輸液が必要)
• 数秒程度の失神や、顔面蒼白、脈が弱まっている場合は足を高くして寝かせる
• 顔面蒼白とは逆に、顔色が赤い場合は上半身を高く、座らせた状態で休ませる
• 吐き気、嘔吐がある場合は水分補給ができないので、すみやかに医療機関へ運ぶ(救護室へ行くor呼ぶ)

※熱中症は重度の場合命に関わるので、個人て対処しきれないときは救護を呼ぶべし
参考サイト: 熱中症のホームページ　

フェス会場では結構色んな虫に遭遇します。私もフジロック11回目にして初めてブヨに足を刺されて未だに痕が残っています。。

• 虫除けスプレーを使う
• 腕や足首に装着する虫除けバンドを使う
• 衣服や靴などに虫除けシールを貼っておく
• 携帯用の電池式虫除けを使う
• 出来るだけ肌の露出は避ける

• かゆみが酷くなる前にかゆみ止め軟膏を塗る
• 熱を持っているときは冷やしてかゆみを和らげる
• 刺された所から細菌が入ったりしないよう、患部は清潔に保つ

参考サイト: healthクリック

実際フジロックで何度か体験した雷。空が光るたびに盛り上がったりしてすっかりステージ演出の一部と化してましたが、 山の雷はスケールが違う。迫力満点。実際近くに落雷したりしたらドン引きするはず。万が一に備えて生き残れる方法を知っておきたいところです。

• 安全な場所(↓下記参照)で出来る限り低い体勢で両足の間隔を狭くしてしゃがみ、両耳穴を指で塞ぐ(寝転がるのは危険)
• 雨が降っていても絶対に傘をささない(長い物体は体から離して地面に寝かせた状態にする)
• 髪の毛が逆立ったり鉄の味を感じたりしたら即刻その場から姿勢を低くしたまま離れる(かなり危険!!!)

• 一番安全なのは屋内(鉄筋コンクリート建造物、本格的な木造建築物)
• 屋根が金属でできている自動車・バスの中は避難場所として有効(ただし、窓は閉め、車体、ハンドル、機器には触れない)
• 屋内に逃げ込めない場合、高さ5〜30mの物体（樹木、建物、ポール、電線、電柱）から4m以上離れ、物体のてっぺんを見上げる角度が45度以上の位置が比較的安全
• 屋内に逃げ込めない場合、高さ30m以上の物体（建築物、煙突、送電線の鉄塔etc.）から4m以上30m以内の位置が比較的安全
• 林や森の中では、木がまばらな所で出来うる限り枝の先から離れる
• テントの中やパラソルの下は超危険！外の方がマシ
• 河川敷は危険

参考サイト: あおば屋

ライブ中に暴れすぎたり、砂利に足を取られたり、踊り狂ってて足がぐきっとなったり。ステージ間を歩き回るフェスでは足への負担が大きいので、軽いねんざ程度は日常茶飯事？！できるだけ自分でケアできるように対処法を知っておくべし！

• まずはねんざしないよう、履き慣れた靴で参加する
• ねんざしてしまったら、患部を氷や冷湿布で冷やしあまり動かさないようにする
• 痛みや腫れがひどい場合は足を心臓より高くした状態を保つ
• 痛いからといって患部をもんだりマッサージをしたりしない
• 入浴は避ける
• 処置を怠ると何度も同じ部位をねんざする「ねんざグセ」がついてしまうので完治するまできちんとケアする

参考サイト: 応急手当の基本[ねんざ]

飲み過ぎ、食べ過ぎでライブの途中でいきなりお腹急降下…！なのに仮設トイレが近くにない！着いたら着いたで長蛇の列！という事態はフェス参加者なら誰でも遭遇する可能性のあるピンチ。腹痛の予防と対策をご紹介。

• フェスだからといって暴飲暴食をしない
• 冷たい物を取りすぎない
• お腹の弱い人は玄米などの消化の悪い物を避ける(←玄米でどえらい目に遭った経験あり…)
• 激辛のものなどの刺激物を取りすぎない
• トイレは早めに&隙あらば行く(本格的に行きたくなってから向かうと手遅れになるかも…)

• 下痢をすると体の水分が失われるため、スポーツドリンクや湯冷ましなどで多めに水分を補給する
• 完全に治るまでは油っぽいもの、生もの、お酒などは摂取しない

トイレにすぐ行けない時、薬が手元にない時の救世主、それはツボ刺激！
これが思っている以上に効果がある上、即効性があるのが嬉しい。個人的には何度も救われました。実際の効果よりも何よりも、「ツボを押しているから大丈夫。もうすぐ治るはず」という安心感が大きいような気もしますが、とにかく覚えておいて損はなし。
★腹しゃく点
手の甲側、中指と薬指の股から手首に向かって下がり、骨が交わった所のくぼみが腹しゃく点。
ほとんどの下痢に効く頼れるツボ。
★合谷(ごうこく)
親指と人差し指が交わるくぼみにある万能ツボ。

太陽神経そう
足の裏にあるツボ。胃と腸の働きを良くする神経が集まっており、消化器系の機能が正常に戻るので下痢や便秘も解消される。
大腸・小腸ゾーン
土踏まず全体への刺激も胃と腸の働きを正常に戻す効果がある。日頃からここを刺激する習慣をつけると良い。
足の三里
膝の皿の外側にある骨の出っ張りから指四本分ぐらい下がった所。脛の骨の外側のくぼんだ所が三里。
何にでも効く万能ツボで、下痢にも効果あり。両足の三里に親指を当て、てのひらでふくらはぎを抱えるようにして骨に向かって押しもむ。
胃痛、胸やけなどにも良く効くのでフェスにはもってこいのツボ。
至陰(しいん)
足の小指の外側の爪の付け根辺りが至陰(しいん)のツボ。
痛み止めの効果が高く、下痢からくる腹痛を緩和してくれる。
参考サイト: セルフドクターネット「下痢を予防しよう」
健康つぼ道場　下痢(つぼ症状編)
参考文献:「いつでもどこでもツボセラピー」日本文芸社
「手もみ・足もみツボマッサージ」成美堂出版

フジでは事前に山の中のスズメバチの巣のチェックをしているらしいですが、それでも遭遇する可能性はあります。 スズメバチ以外のハチも結構飛んでいるので、無駄に騒いで刺されたりすることのないよう、対処法を頭に入れておくと良いのでは。

• 雑誌に踊るフェスファッションには目もくれず、なるべく厚手で長袖、長ズボン、白っぽい服を着て肌を露出しない
• 黒い服は避ける。特に黒と黄色の組み合わせを身につけると危険
• 化粧品や整髪料などの匂いにも反応するので、なるべく無香料のものを使う
• ひらひらとした服や花柄、さらに光るものにも反応するのでそういったものは身につけないようにする
• ジュースや甘いものの食べ残し(かき氷とか)はむき出しのまま放置しない

• 髪の毛や目など、体の黒い部分を攻撃してくる習性があるので、頭を隠すようにして低い姿勢をとる
• もしハチが体に止まったりしても(←フジにて経験有り)パニックにならずじっとして飛び去るのを待つ(手で振り払ったり暴れたりしなければいきなり刺したりはしないらしい)
• スズメバチの巣の近くで「カチッカチッ」という音がしたら「これ以上近づくと攻撃する」という警告音なので速やかに且つ静かにその場から逃げる

• まずは刺された場所から出来るだけ早く遠ざかる(仲間を呼んで二次攻撃されるため)
• 針が残っているときは無理に引き抜かず、病院で手当をしてもらう
• ハチの毒液は水に溶けやすいので、傷口をつまんで毒を絞り出すようにしながら流水でよく洗う(もしくは専用の器具で毒を吸引する)
• 患部に抗ヒスタミン剤含有のステロイド軟膏を塗る
• 患部を冷やす
• 救護室へ行って診てもらう
• 以前も刺されたことのある人や、複数刺された場合、吐き気、下痢などの症状が出た場合は命に関わる可能性があるため、急いで病院へ
• 毒を空中に散布することもあるので、万が一目に入ったら水でよく洗い医師の診察を受ける
• 口の中に傷があるとそこから毒が入ってしまうので、口で毒を吸い出すのはNG

参考サイト: Transit Station [Duke]
都市のスズメバチ

重い荷物を抱え、真夏の炎天下でシャトルバスの長蛇の列にならんでみたり、山道を走るぎゅう詰めのシャトルバスで30分以上揺れに耐えたり、ついつい無茶して長時間踊り続けてしまったり、挙げ句の果てにろくに睡眠とってなかったり…。普段から貧血になりやすい人にとってフェスは年に一度の体力勝負。貧血になりかけの時、「今貧血になったらまずい…！」という焦りで余計に症状の進行が早まるので対処法を知っておくだけで精神的にかなり違うはず。

ここでいう貧血とは、いわゆる「脳貧血」を指します。
ちなみに、下記対処法は自身の経験をもとに編み出したものも多いので人によっては効かないかも知れません…。

• まず貧血になりそうだと感じたら、悪化する前に座って休む
• ベルトや下着など、体を締め付けているものをすべて緩める
• 休む場所がある状況の場合は、足を少し高くして頭を低くして寝る
• 水分を摂る
• ビタミンが入ってそうなものなど、体に良さそうなもの食べて気を紛らわす
• 首、肩、背中の凝りによる血流の悪化も原因になるのでマッサージやツボ押しをして凝りをほぐす
• 周りの人に過度に心配されると余計焦るので、軽く平静を装ってみる
• 駅構内のシャトルバス待ちの列など、空気が悪い環境では扇いだり一旦外に出るなどして新鮮な空気を吸う

真夏の野外で一日中過ごせば、あっという間に真っ黒に！焼きたくない人は万全な対策をとるべし！

• 露出部分はもちろん、全身にまんべんなく日焼け止めを塗り、こまめに塗り直す
• 耳、首周り、足首周りなどは忘れがちなので特にまんべんなく塗る
• 地面からの照り返しなどで目玉も日焼けのダメージを受けるので、UVカット目薬やサングラスで対策を
• 帽子をかぶる
• 露出の多い格好はしない
• お酒を飲んでいるとき、体内にアルコールが残っているときは日焼けしやすいので、焼きたくない人は特に気をつける
• 水泡が出来てしまったときは火傷状態なので、無理に破ったりせず医師の診察を受けるのが望ましい
• 過度に日焼けをしてしまったら、ひりひりとした痛みがとれるまで患部を濡れタオルなどで冷やす

参考サイト: セルフDr.ネット[ドクターQ&A日焼け対策]