六感の森 展 8月18日(月)〜9月4日(木)六本木アクシス(11:00〜19:00)

2003年に行われたイベントです。
体感型,参加型のアートを通して観客とアーティストの対話を生み出し、創造に繋げていこうとする六感の森アートプロジェクト。
さまざまなジャンで活躍するアーティストたちが、古来から人間とともにある「森」テーマに、映像や音、光,匂いなど、人間の
五感を刺激する作品を展示することで”六感”を呼び覚まそうと試みます。メインの会場はアクシスギャラリーとアクシスギャラリー
アネックス。さらにアクシス館内の各ショップや中庭などさまざまな空間でも展示がありアクシス全館がアートの森と化する。

鴻池朋子、岩井俊雄、ばばかよ、古川タクほか20人以上のアーティストが参加。

私も音で参加しました。4Fのアクシスギャラリーではオーケストラのための「ドリームスケイプ」の第1楽章が鴻池朋子さんの
ヴィデオとともに聴くことが出来、さらに、2Fのオーディオシステムショップ「バング&オルフセン」には6枚の私のCDが用意され
ました。ピアノソロや室内楽などのコンサートピース、電子音楽などのコンピュータ系のものなどさまざまな音を聴くことが出来る
ようにしました。

「六感の森」のために新しく制作したCD2枚をBFのアクシスギャラリーアネックスでのアーチストショップで販売しました。

アクシス AXIS

8つの独立した音源によるコンピュータ空間音楽パフォーマンス
Hiroshima Art Document 2002 the Exhibition of Contemporary Art
会場は被爆した旧日本銀行広島支店

 


岡田裕子個展「俺の産んだ子」がミズマアートギャラリー開催中。それに関連して、平石博一の空間音楽のパフォーマンスが行われました。

イベント「平石博一ライブ&岡田裕子トーク」
日時:4月19日(土)
   6:30pm開場 7:00pm開演〜8:30pm(時間は変更の可能性あり)
入場料:800円(1ドリンク付)

2時間近くのイベントという事になりました。作家岡田裕子さん、作品に出演した信州大学医学部武藤香織先生、そして会田誠さんを交えての裏話ありのトークが曲と曲の合間に挟まれました。

ABOUT EXHIBITION

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「恋人もいらない、結婚もしたくない、でも、なんとかして実の我が子は欲しい、俺
が腹を痛めた我が子が・・・。」
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拝啓 時下益々御清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、ミヅマアートギャラリーでは4月2日より5月2日まで岡田裕子展「俺の産んだ子」
を開催することとなりました。
岡田裕子は自分の体験などをもとに、自身や身近な人々の写真を撮りフォトコラージ
ュ・ペインティングした作品でよく知られています。
本展は2001年に男児を出産した岡田の「妊娠・出産」体験から発展した「男性の妊娠・
出産」がテーマとなっています。

ある時岡田はふと「妊娠していてお腹が大きい小太りな男が、汗水垂らして駅構内の
階段を登る姿」という映像を思い付きました。そしてその妄想から「ある一人の男が
大金と最新医療技術を駆使して、自ら妊娠し、子供を産む事を決断した」というストー
リーの映像作品を制作しました。それが展覧会タイトルでもあり本展のメイン作品で
もある「俺の産んだ子」です。この作品は二つの映像が同時に進行していくようになっ
ており、映像には妊夫(ニンプ)になった男が出産までガンバル姿や、若き女性研究
者信州大学医学部武藤香織先生(実在)による医学的・社会的見地からのレクチャー
などが流れます。
この作品を制作するにあたり岡田は武藤先生はじめ医療に携わる様々な方の協力を得、
現在考えられる限りの先端医療技術をリサーチしています。

男性が妊娠するというのはもちろん「現段階では」フィクションですが、リサーチの
結果ではどうやら男性の妊娠は現在シュミレーションが充分可能となっているようで
す。実際、大腸に受精卵を着床(!)させる実験は行われて成功したそうですし、ま
た昨年から子宮移植はマジメに研究しているグループが出てきているらしく、サウジ
アラビアではヒトで実験をしていた?・・・という話も出ているようです。
このように最新医療技術が日々進行している今日、とうとう昨年末にはスイスに本部
を置く新興宗教団体の研究機関が、この度クローン技術により妊娠、出産を成功させ
たとの発表を行ない、「初のクローン人間、誕生か?」のニュースが世界中を驚愕さ
せたことは人々の記憶に新しいでしょう。
岡田はこのような現状をふまえつつ、この"出産する男"の人間像を通じて現代人のコ
コロの翳を探ろうとしています。「俺が産んだ子」に登場する男性は「恋人や妻(女
でも男でも)はいらない」と言い切っています。深いコミュニケーションを断絶し、
現在の家族や夫婦の制度にもギャップを感じている男。「妻」はいらない、セックス
もしたくない。けれども、実は彼は無意識に自分以外のニンゲンとの交わりを切実に
欲していて、その結果が自分のお腹を痛めての「出産」という選択であった・・・こ
の男性像には現在ますます増加の傾向にあるらしい、他人との関係性に悩む人々の
「心の病」も投影されているように見えます。しかし岡田の映像はどこまでも明るく
ミュージッククリップのような軽やかさで「一人の妊娠した男性」を追っています。

これまで男女間の恋愛をテーマの主題に選んできた岡田にとって今回の作品は恋愛不
在のラブストーリーであり、本展で作家の新しい境地を見ることができるでしょう。
映像作品の他には、新作ドローイング、立体、写真などあらゆるスタイルで表現され
た「男の妊娠」が展示される予定です。
これからもしかしたら起こるであろう、いやできれば起こってほしくない?賛否両論
がでそうなこのテーマと、「彼は果たして念願の出産を無事果たせるのか?」という
結末を是非皆様に御覧いただきたいと思います。


<関連イベントのお知らせ>
本展に際し、作品「俺の産んだ子」のラストに曲を提供した現代音楽家の平石博一の
イベントをミヅマアートギャラリーにて行います。
また曲と曲の合間には岡田裕子によるトークショーも行う予定で、「俺の産んだ子」
の裏話なども聞くことができるかもしれません。是非皆様お誘い合わせの上御来場下
さい。

イベント「平石博一ライブ&岡田裕子トーク」
日時:4月19日(土)
   6:30pm開場 7:00pm開演〜8:30pm(時間は変更の可能性あり)
入場料:800円(1ドリンク付)

 

■会田誠展

美術家 会田誠の展覧会が名古屋で行われました。

期日:2002年11月25日〜12月21日

場所:中京大学アートギャラリー 「Cスクエア」

サウンド・インスタレーションを伴う絵画展示のために平石博一がサウンド制作をしました。

「Space shit」(パネル,綿布、アクリル下地、油彩)1998

■Hiroshima Art Document 2002 the Exhibition of Contemporary Art

広島で行われた国外4組,国内4人の美術作家による現代美術展

2002年8月24日〜9月7日、旧日本銀行広島支店

河村美雪作品関連イベントとしてオープニングの24日にスペース・ミュージック「のちの音」と題し平石博一の音楽作品が演奏された。1時間に及ぶコンピュータによる演奏が2回行われた。6つのスピーカーがフロアを取り囲み中央に2つのスピーカーが配置され、それぞれが異なったデータを演奏するというもので,一つのスピーカーは一人の演奏家とみなされる。この8つのスピーカーの置かれたフロアを参加者(聴衆)は自由に歩き回り音を浴びる。空間音楽。

■ 7th北九州ビエンナーレ「アートと経済の恋愛学」2002

参加する会田家の一員、美術家 岡田裕子の新作ビデオに平石がラストミュージックを制作。

岡田裕子新作「俺の産んだ子」
ビデオインスタレーション
北九州市立美術館での7th北九州ビエンナーレ「アートと経済の恋愛学」2002
12/22〜2003/2/2)にて発表
北九州市立美術館HP
http://www.city.kitakyushu.jp/~k5200020/